脳卒中のリハビリでは、保険適応が最大180日で終了してしまいます。
腕や手が使いづらいまま退院し、その後もだんだん使わなくなって運動機能は増々低下の一途を辿ってしまうというのが現実です。
維持期でも改善できる脳卒中の症状はたくさんあるというもまた現実です。でもそれができない、
またはどうしたらよいかわからないと諦めてはいませんか。
私たちが改善のお手伝いをいたします。
「TMS脳卒中上肢リハビリテーション」という選択
自費診療により、60分×32回のマンツーマン対応。実践的な活動に目を向けたリハビリテーションを実現します。
保険診療ではできない圧倒的なリハビリの時間と量を確保し、TMSを用いた脳の賦活でリハビリを加速化します。※通常の維持期のリハビリより改善に加速がかかります。
※治療で変化が出にくかった人も改善するケースが報告されています。
「TMS脳卒中上肢リハビリテーション」とは?
TMSとは
TMS(transcranial magnetic stimulation。経頭蓋磁気刺激)とは、「磁気によって大脳を刺激」して、脳の活動性を変化させる装置です。
脳卒中の後遺症に対し、「すでに傷を負った脳組織を復活させること」ではなく、「まだまだ余力のある、健常な脳組織の神経活動性を促進して、大脳のもつ“神経症状を補う能力”を最大限に発揮させること」が目的です。
頭の上からコイルを当て、脳神経細胞に磁気刺激を与えます。健康な側の脳を低頻度TMS(1Hz)で刺激することによって、間接的に病巣側の脳を活性化させようというものです。
健側大脳に低頻度TMS(1Hz)を与えると、健側大脳から病側大脳にかかる(半球間)抑制 が低下して、結果的に機能代償を担うとされる病巣周囲組織が抑制から開放されることで、その活性を増すものと期待されています。
加えて、当院のTMSは活性が低下している病巣側の脳には損傷した部位の周辺を直接賦活させるための異なる波形の刺激を加えます。
これにより、健康な脳から生じる機能改善を阻害するブレーキを軽くして、病巣側の脳の潜在能力を出すためのアクセルを踏ませることで、その後に行うリハビリテーションと組み合わせることで効果を最大限にまで引き上げます。
当院で用いるRemed社から個人輸入経由で導入したTMS治療機器は海外でFDA認証を受けており、治療方法として保険適応となっている国もあります。
(当院で用いる機器は日本では医療機器認証がされておりませんので、自費診療扱いで対応させていただいております。2022/03/30現在、日本では1機種のみ医療機器認証がされております。)
TMSが推奨される根拠(エビデンス)
2014年にClinical Neurophysiology誌に発表された「TMSの治療的適用についてのガイドライン」においては、 慢性期の脳卒中後片麻痺に対する健側大脳への低頻度TMSがレベルAで推奨されています。
日本でも、脳損傷、脊髄損傷、パーキンソン病、慢性疼痛、その他神経疾患の患者様の後遺症改善に対して、臨床研究が進められています(脳卒中ガイドライン2021:推奨度B~C)。
しかし、現状はまだ確立した治療では無く、研究段階の治療であるため当院では自費診療での提供とさせていただいております。※レベルA:明確に有効性が示されている治療法
※推奨度B:行うことを中等度推奨する
※推奨度C:行うことを弱く推奨する
デザイン | 著者 | 雑誌 | 効果 | 発症後日数 | 患者数 |
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RCT | Avenanti A | Neurology 2012 | 有り | 維持期 | 30 |
RCT | Etoh S | J Rehabil 2013 | 有り | 維持期 | 18 |
RCT | Ado M | int j stroke 2014 | 有り | 維持期 | 66 |
18件RCT メタ分析 |
Hsu WT | stroke 2012 | 有り | 回復~維持期 | 392 |
RCT | Chang W | Restor Neural Neurosci 2012 | 有り | 維持期 | 21 |
※横スクーロールで詳しく見られます
実施における条件
脳卒中後遺症に対するTMS治療の適応基準
脳卒中後遺症に対するTMS治療の適応基準 | |
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1. | 片側の病変である |
2. | 脳卒中(脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血)が原因で上肢が麻痺している 手首を曲げずに指でグーパーができる (少なくとも親指、人差し指、中指の3指が曲げたり伸ばしたりできる) |
3. | 日常生活が自立している(自ら移動できるなど、生活上では介助を必要としない) |
4. | 全身状態が良好である (発熱、栄養障害、体力低下、重度の心臓・肝臓疾患がない) |
5. | 最近1年間で、痙攣の既往がない(脳波検査で異常がない) |
6. | 頭蓋内に金属(クリップ、コイル、ステント)が入っていない |
7. | 心臓ペースメーカーが入っていない |
8. | 透析をしていない |
9. | うつ病でない |
10. | 認知機能に問題がない(認知症でないこと) |
11. | 年齢が16歳以上である |
12. | 発症後2か月以上が経過している。 |
※上記の基準に満たない場合は実施ができかねます。
TMSの副作用について
治療の流れ
初回相談医師による事前診察で治療の適応が可能かどうか判断したり、治療に関する相談のためのお時間をお取りします。当日のTMS実施が可能な場合はそのままTMS照射のみお試ししていただくことが可能です。
2日目のリハビリとTMS治療のご予約2日目にご来院になる日のご予約をお取りします
2日目からTMS照射とリハビリの開始2日目からTMSの照射とリハビリの実施を同日に行なっていきます。
TMS照射後リハビリの手順で毎回進めます。
リハビリでは、生活状況や身体動作の確認などから治療プランを立てて、生活実際場面での動作改善を目指し訓練を進めていきます。
リハビリを実施した後は、その後のご予約や計画をリハビリスタッフと一緒に相談していきます。
料金
初回相談
3,300円(TMS実施になった場合は5,500円)
TMS併用脳卒中上肢麻痺
リハビリテーション
450,000円(お試しから本治療に移行した場合は、410,000円)
お試しコース
TMSとリハビリを3日分お試しできます。
40,000円(本治療に移行した場合は、お試しの費用分を差し引きいたします。)
※表示価格は全て税込